日々の切れはし

平穏で静かで小さな発見がある。一見何と言うことはないこんな日々を積み重ねると人生というタペストリーが織り上がる。小さな日々の切れはしを誠実に積み上げていくことこそが幸せ。そして幸せになるための工夫、幸せのための時間を確保するための効率化、努力を精一杯。

まぁさまロス

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今日だけは、まぁさまと呼ぶことを許していただこう。

 宝塚歌劇創立100周年からのにわか歌劇ファンだけど、ファンクラブにも入っていないけれど。単語も真性のファンの方からみたら間違いがあるかもしれないけれど。(スミマセン)

昨日は宙組の千秋楽でした。イコール朝夏まなとさんの退団公演、大劇場最後の日です。

トップさんの退団公演に足を運んだことはありますが千秋楽ははじめて。

娘役さんのさよならショーは行ったことがあるけれど、トップさんのさよならショーははじめて。

13時開演なので、12時過ぎには到着。ブルーシートやパレードのためのテープが劇場すぐ外に貼られて尋常でない雰囲気。

すでにテープの前には人が並び(閉演までまだ5時間以上あるというのに)、大劇場入り口まで人が多すぎてたどりつくのが困難なくらい。

いざ足を踏み入れると、白白白の嵐。

一応私も舞台から見える部分の上半分は白のワンピースにしたけれど(全身白の勇気はなかった)、迷った紺のワンピ(イレーネの従軍看護婦衣装に形が似ている)はやめておいてよかった。

 9月25日は、まぁさまの日ごろの行いが良すぎるからと思うほどの快晴。半袖のワンピースで丁度でした。「神々の土地」は5回目の観劇だけれど、(あのロシアのコートの衣装に合わせているのか)クーラーが効きすぎるくらいだったのでストールも用意したけれど、結局会場の熱気で一度も取り出すことがなかった。

4回目の観劇の時はお隣のかわいい女の子がまぁさまが出るたびに泣いていたけれど、この千秋楽、まぁさまのアナウンスから拍手拍手、涙なみだ。

「神々の土地」は泣き所が多くて、退団公演でなくても涙がこらえられなくなるだろうに、上田久美子先生、酷すぎる才能です。

「クリスタルビジュー」、一番感動したのは、最後の黒燕尾の群舞のキメのところがいつもより長く長く続いたこと。まぁさまにスポットライトが当たったまま大きな拍手がなりやまず、オーケストラさん待っていてくれたんだと思う。

さよならショーの前の寿組長のまぁさま紹介で、スクリーン一杯に今迄の功績というか映像が流れた(ラインダンス時代からです)、2014年からしか知らないのでスカーレットやドラキュラが見られてよかった。

さよならショーは笑いがありすぎてまぁまかコンビが最高でした。ソーラン節、かなり後ろの席までまぁさまの客席降りがあって、今まで前の席が取れても、どういう訳がいつも客席降りの反対側に座ってしまう私なので、もちろん、握手もタッチもできなかったけれど、立ち見のお客さんまでライトがあたるくらい降りてきたのは、本当にお客さん思いだなと思いました。

北白川先生もトートも大好きで「最後のダンス」の前奏が流れたら総毛立ちました。

シェークスピアの「Will in the world」の時には、用意されていたペンライトをお客さんが扱いなれないまま何とか点灯して曲に合わせて振り、気づくと私は紫お隣は白で、紫白紫白と1個置きにライトの色が違うという芸コマ、用意したファンの人たちはすごい努力だったと思います。あの客席からの光はまぁさまにどう見えたのだろう、いつまでも目に残るといいなぁ。

私の左隣の席にはどうみてもヅカの人が座っていて、とってもお行儀がよくて、休憩時間には文庫本を静かに読んだりなんかして、もちろん無粋に話かけたりはしなかったんだけど、Will in the world の前奏でペンライトをいち早く点灯していたから、「やっぱりできる」と思っていました、ら、卒団式(正式名称わからず)の前に退席。

おけいこがあるのかしら、と思っていたら、最後のまぁさまへの花束贈呈で星組の紅ゆずるさん舞台に登場。さきほどのヅカの人が退席したタイミングとばっちり合いすぎてまさかと思ったけれど、さすがに客席にいたらわかる筈なので、気のせいと思っています。(でも考えるとそうかもと思う気持ちもあったり、もしそうならあんなに密かで賢そうで静かな人なのかな、静かに泣いていましたよ、拍手も静かでした。ペンライトを暗闇で正確にパチッとつけてましたから、賢さが伝わりました。違ったとしてもすてきなヅカの人でした。)

 卒業の緑袴4人の娘役が続いた後、ビジュアル的にも絶対燕尾だと思っていたら、黒の燕尾で登場、舞台の上では最後の最後までお客さん思いのまぁさまでした。(後で緑袴姿の写真を見たけれどその笑顔もすごくよかった。)

カーテンコールを何度もしてくれて、それもエリザベートの千秋楽のときからわかっていたけれど(退団者1名にまぁさまが寄り添ってのカーテンコールだった)。さすがに6回とは(時間的に無理で5回目で出た、歓声があがっていたからまた投げキッスしてたのかなぁ)

そんなこんなでドキドキで涙涙の退団公演は終わってしまい、まぁさまロスに悩まされております。

 (写真:5回の観劇記念のワインとカクテルのグラス、と千秋楽のペンライト

公演にちなんだカクテルはいいお商売だと思います。もっと売り上げて歌劇に発展あれ)

 

歌劇 「神々の土地」

昨日観劇しました。

エリザべート以来目覚ましい発達をしている宙組朝夏まなとさんの退団公演です。

感想は、

あえて主人公を出さない第一場、荒涼とした雪原でのダンス、大階段を効果的に使った衛兵式と暗殺シーン。

精緻な時代背景(ニコライ、アレクセイ、主人公ドミトリーはともかくラスプーチンまで実在)。皇妃アレクサンドラはドイツからとありましたが(そこは創作?)血友病の下りがあって血友病遺伝子は確かイギリス王朝?とあとで調べてみると血友病のアレクセイ(皇帝一家の唯一の男の子で継承者の筈だった)は本来はイギリスから輿入れしたアレクサンドラの血だとわかり、さすがさすがの上田久美子作品です。

(昭和に理科を習った人は、血友病の遺伝子を消すまでのイギリス王朝の家系図を思い出すことでしょう)

雪原のダンスシーンは見事。荒涼としたロシアの平原、吐く息の白さまで演じた朝夏さんの演技でわかる気温とは裏腹にダンスをして暑くなってコートを脱ぎ捨てて踊るところがよかった。

これだけは創作上の人物イリナとの二人のシーンはいつもドキッとする。

最初の雪原でのダンス、舞踏会でのダンス、「ぼくが呼べば帰る約束だ」と皮肉にも自分の婚約式にイリナを呼ぶ手紙、最後の散策で「あなたが教えてくれた教科書は役に立たないロシア語ばかりね」と教科書を揶揄しながら熱い気持ちを伝えられないロシア語のもどかしさ、そして「この人はそんなこと勧めない」とイリナを理解するドミトリーのセリフ、最後の「結婚前の呼び名で君を呼んでみたかった」と未亡人イリナを結婚前の「イレーネ」で呼ぶドミトリー。

あえて娘役トップに収まることなく、最後に印象的なこの役を残して伶美うららさんは去ってしまうところも、はかなくて宙組らしくてよかったなぁ。

 

 

で、1日目では終わらずまたオークションで千秋楽のチケットを手に入れてしまった。

お値段は、正規の7倍程度。明日海りおさんのエリザベート千秋楽は5倍程度だったので値上がりしたのか。トップのさよならショーはさすがに初めてなので、朝夏さん、エリザベートの「闇は広がる」歌ってくれないかな。お相手は桜木みなとくんで。

グローブトロッター顛末記

 朝香さんのブログ、着物カンタービレでグローブトロッターが紹介されていました。着物がピッチリ入るそう。朝香さんはアイボリーのサファリを所有していてとてもお似合いでした。

 毎日着物を着る訳ではないし、私の外見からはサファリはイメージが違います。ネットサーフィンする内に限定版のエミリアにひかれました。薄いピンクにグレーの配色で、サファリの金の金具に比してエミリアは銀の金具。グレーのベルトともよく合います。一目で惹かれたのですが、ピンクが少し可愛い過ぎないかひっかかりました。欲しいんだけど似合うだろうか?結果安全パイのコロニアルブラウンをヤフオクで定価より安く落札し決着がついたつもりでした。しかし、ヤフオクから出品者の都合で1カ月ほど先にしか配送されないことなどから、限定版のサファリユウゼンを購入したのを以前のブログに書きました。サファリユウゼンは、21インチ。もう少し小さいサイズも欲しくなり18インチを物色していると、またエミリアに目が行きました。並行輸入品なので定価より安い。悩んだ挙げ句、やっぱりほしいベルト付エミリア20インチと、ずっと安くなっていたサファリの18インチを買いました。(21インチはサファリユウゼンがあるので買い控え)

しかしサファリが到着し、エミリアと比べた結果、エミリアが断トツで好みだったため、サファリを返品し、エミリア18インチに。これでサファリユウゼン21インチ(着物ケース付)、エミリア20インチ、エミリア18インチに。まだ到着しないコロニアルブラウン21インチはほぼ不要に。到着後即買取に出す予定(ヤフオクはキャンセルができない)。

 熟考したつもりが、結局最初にほしいと思ったエミリアに落ち着き、余分な買い物や返品交換手数料まで発生。サファリユウゼンも返品出来ず完売前の最後の一個となっては手放すのは惜しい。これなら初志貫徹で着物がピッチリ入る21インチと小旅行用18インチをエミリアで揃えた方がよかったし、多分その二つの倍金額が発生した計算になりました。相変わらずお買い物力、低いです。

そして

 50才の誕生日の続編です。

レストランの予約は19時だったので、17時には着付けを開始しないと。と16時半に庭と畑に水やりをし、スタートしようとすると公文に行くバッグがみつからないと子供とすったもんだ。結局心配性の私がロッカーにかけておいたのを服が邪魔して見つけられなかったことが判明。ご機嫌ななめの子供をようよう送り出し17時10分ごろ着付けスタート。猫や犬に邪魔されながら汗をかきながら何とか完了。と、雷が鳴りすごい勢いで雨が降り始めた。夕立?すぐ止むよね?と窓を眺める。

びしょ濡れで子供が帰ってきて「母さん、絶対着物をやめたほうがいいよ」。と説得される。雨はまだ止まず、あきらめて帯をほどく。

子供に頼んだ犬用のスポーツドリンクは、雨のため買ってこれなかったので、服に着替えた私が買いに行く。

仕事帰りの夫とは現地で待ち合わせ。

スポーツドリンクを温めて犬に飲ませ、洋装で出かける。

せめてと、着物に合わせる筈のナンタケットバスケットをもって。

外に出ると雨は上がっていた。

地味なワンピースに着替えた私は、レストランの最上席に案内されても気分は乗らず、花束、記念撮影、デザートの皿に書かれたメッセージなどうれしかったが、二言目には「着物だったらなぁ」とため息。みかねて子供が「51才の誕生日に着たらいいじゃん」と。

帰りはしっかり雨も上がりきり、出かける直前ピンポイントで降ったことが判明。

思っていた通りではなかったがレストランで家族水入らずで祝ってもらえるのは幸せなことだった。帰宅すると子供がベルばらの3色ペンをくれた。明日は夫に浴衣を買ってもらう。

そして、昼間は実母からメールでおめでとうをもらった。

他の人からのお祝いメッセージは1通もなかった。

つい最近誕生日祝メッセージを送った後輩やら、2,3年前まできちんと送ってくれていた少し憧れの准教授からのメッセージも来なかった。

夜、具合の悪い犬に付き添いうとうとしていたら、突然、ひたひたと水が部屋に流れてくる感覚を得た。想像の水は部屋を満たし海水に浮かんでいるような気もちになった。

世間と隔絶して家族と誕生日を祝った私。50才を心して迎えた割にはハプニングもサプライズもなく誕生日を終えようとしている。

海に浮かんで感じたのは、「孤独」と「自由」。

メッセージが来なかったのが直接孤独に結びついたのだが、孤独とは自由なんだなぁと思った。自由な50代に突入したのだ。

世間からどう思われているという他人軸から自分へ軸を移せるのが50代か、と悟ったのであった。

 

来し方行く末

 本日、50才になった。

深夜の12:35生まれなので、28日を迎えるや否や年をとることになる。

今日は金曜日で、50年前も金曜日だったと思う。(以前調べた)

100才まで生きれるかはともかく、半分の50とは何となくキリがいい数字だと思う。

丁度今日ヤフオクの評価数も50になったし。

 

ちびまる子ちゃんの作者が、何十代の最初の誕生日はこれからの10年間の行方を意図する誕生日となる。というようなことを書いていて、40才を迎えた日は意識して過ごした。

その日は保育園の夏祭りにあたり、これから10年間はきっと育児に明け暮れるのだろうと思ったがその通りだった。

さて、50代の最初の日は、通常通り。

5時に目を覚まし、クーラーを切り(ヒグラシが鳴いているのが聞こえた。今年初かも)、寝ぼけ眼の夫から誕生日を祝福され、もう一度寝て30分後には猫に起こされ、猫に餌をやり、夫や子供を送り出し(子供からもお祝いのことばをもらう)、犬の散歩、畑の世話、洗濯、掃除と続く。

いつも通りの朝のルーチン。いつもより丁寧に掃除。

犬がお腹を壊していて心配する。

どんよりと曇る空だが、洗濯機は4度回す。

 

ルーチンをこなしながら、母から送られたおはぎをつまんだりして(小学時代記憶に残る誕生日は、母と祖母がおはぎを作ってくれて、台風がきて停電という日だった。まだ母のおはぎを食べることのできるしあわせ)、50才以降のこれからの目標を考えてみる。

 

1.自分が健康、家族が健康であること。

健康でなければ何もすることもできない。自分は食べすぎ、飲酒をひかえ、体重をあと5kg減らしてて運動もして体力をつけ元気でいたい。

もちろん、家族、犬猫、みんな健康でいられるように、食事に気を付け、くつろげる家にする。

 

1がダントツでほかにパラパラと。

 

2.お金をためる

大散財をした後だが、健康の次はお金。

投資をし、いい意味で節約し、自分が豊かに過ごせるようにしたい。

直近の目標額は家計で8000万貯めて、掛けている保険をすべて解約して、貯蓄・投資に回したい。自分は3000万。100万ほど減らした後で今年目標2000万が達成できずのところだが、お給料も増えそうなので、ここは大きく。

 

3.着物、きもの、キモノ

私にとっては、人生後半の「花」である。

「洋服も似合わないし、ほしい服もなくなってきた。着物を着る時だけ気分が上がる」

というのは、同年代の着物友達と盛り上がった内容。

今日いつも通りの日と書いたが、唯一特別なのは、着物を着て近くのホテルにフレンチを食べにいくこと。

昨年の夏から始まった着物狂いだが、お太鼓も結べるようになり、目標だった父兄の懇親会や新年コンサートに着物で出席し、着実に進んでいる。着物友達との会合も定期的に、いきつけの着物屋さん、着付けの先生にも恵まれる。

目下の目標は、着物でピアノ発表会、息子と連弾。

 

4.ブログ関連

昨年の誕生日にブログタイトルを決めた。50才の今日、何とかランキングに参加できるようにもっていこう。(今日できなくても50才中に)。ブログから本を出すのが夢。

 

 さて、今日はどんな誕生日になるだろう。

 

 

 

 

 

着物狂い

 着物関連の散財がとまらない。

以前の記事で、グローブトロッターを購入するか迷っていると書いたが、とうとう買ってしまった。しかも2つ。しかも21インチの同じサイズ。

 前から目をつけていたものでオークションで21インチのトロリーケースの値段が少し下がっていた。これ幸いとばかり即落した。届けはお盆前後になるとのこと。本当は帰省に使いたかったが間に合わない。色も形も気にっているし、お値段も安くすんだのでよかったのだが、これを購入した途端、本当に欲しかったものが浮上してきた。

グローブトロッターと千總がコラボしたサファリユウゼン。

着物、帯、草履をいれるオリジナルのケースもついてくる。お値段は通常の21インチより7、8万お高いが着物ブログを書いている人がこぞって購入していた。

お値段で二の足を踏んでいたが、限定品であるので(それも2年前の)うかうかするとなくなってしまう。日々のことを考えると着物をいれるケース一式がついていたら着物で帰省にもぴったりだ、まさにこちらの方が私の希望通りである。と考えとうとうオンラインショップから購入した。先に落札したグローブトロッターもあるので2つになってしまうが、手に入らなくなるのが怖かった。

そして本日オンライショップを確認するとSOLDOUTになっていた。最後の1個だったのかも。散財したけれど満足はしたのだった。

そしてそして同じ日に、ナンタケットバスケットもヤフオクで落札。

ケリーバッグ位すると言われるナンタケットだが。ヤフオクでは、バスケットにしては高価だが手が届く範囲だった。勢いで落札。

はてさて、着物関連の今年の出費おいくらになるだろう。

すずめ

 すずめが好きである。

小学生のときに「すずめ御殿」(だったかな)というノンフィクションを読んで、すずめは人に慣れることを知った。

ずっと好きだったが、最近「すずめ」関連事が相次いだ。

1つ、行きつけの美容室のお客さんがすずめを保護して飼っているとのこと、大きな風呂敷包みをもったお客さんと駅であった美容師さん。鳥かごを包んで一緒に職場に通勤中だそうだ。すずめが慣れすぎていないとドタバタするらしい。

1つ、この夏新調した半幅帯、その名は「伊達もの」。ふくら雀と笹の図柄。「お客様にお似合いになりますよ」と迷った挙句店員さんの一声で購入した。

1つ、ふくら雀の帯に合わせようと、すずめの帯留めを3つ連続で購入した。

「すずめの会合」、「竹にすずめ」、「ふくら雀」。

 

 そしてとうとう、すずめ自体が我が家にやってきた。

ホームセンターの駐車場で、飛べないすずめを拾った。私の手のひらにすぐ収まった。急いで動物病院につれていった(野生の鳥をみてくれるところだ)。

翼は何ともなくて、神経で飛べないらしい(私も獣医のはしくれなので、こんな素人みたいな記述はしたくないが、おそらく脳震盪のひどい奴だろうと判断する。)。治るなら1週間ほど。

餌も給仕用のスポイドも栄養剤もいただき(野生の鳥は無料でみてくれた獣医さんだ)世話をする。

1日目は栄養剤を無理やり7滴ずつ晩に飲ませただけ。

鳥はデリケートだから、一晩もたなかったら絶望的である。

朝を迎えるのが怖かった。そして生きていた。

すり餌を作って箱(獣医さんにもらった小さな段ボール箱)から出した。まず栄養剤を無理やり7滴飲ませた。

すり餌をスポイドで食べさせようとしたが、捕まえられると恐怖心が伝わってあまり食べない。ためしに親鳥がやるようにスポイドの先に餌をつけるとついばんだ。

残りの餌は指先であげた。これも親鳥のくちばしからもらうよに指先をつついて食べた。3回ほどすり餌を足した。いくらでも食べた。

次の日にはすり餌をもってくるだけでかご(次の日鳥かごを買った)から出てくるようになった。まだ飛べなくてちょんちょん新聞紙をひいた床の上を歩き回った。左の翼がたれ下がっていて気になった。飛べるようになるのかわからなかった。もし飛べなかったら飼う覚悟だった。

しかし、徐々に翼の位置が元通りになり飛べるようになってきた。

昨日、日にあてようと鳥かごを外に出したら、急に眼に光が宿り、外に出たがった。そして私に慣れていたのが、怖がるようになった。戻ったのだ。

 

そして今日、朝5時に鳥かごを外に出し、扉を開けた。数回鳥かごの上の部分にあたって出ようとしたが、すぐ扉から外に出て行った。

心配したよりも高く飛んで隣の畑へ消えていった。