日々の切れはし

平穏で静かで小さな発見がある。一見何と言うことはないこんな日々を積み重ねると人生というタペストリーが織り上がる。小さな日々の切れはしを誠実に積み上げていくことこそが幸せ。そして幸せになるための工夫、幸せのための時間を確保するための効率化、努力を精一杯。

バッグが買えない

 壮大な貯蓄計画を書いた後だが、本日の買い物のことを少し。

買う物というのは縁やめぐりあわせ、流れがあるんだと思う。

 

オーチバルのトートを私にしては珍しく半年ほど愛用していた。店頭で一目みて購入し同じ店で購入した皿を入れて帰ってきた。すぐにバッグとして役に立ったのである。

オーチバルのグレーのトート。2色使いではない方のグレー1色のもの。

オーチバルとしては5代目。ストライプ大、アイボリー大、アイボリー小、アイボリー×グレー小の後の全部グレー大である。

2色使いだとカジュアルだが、1色だと学校でも歌劇でも〇〇zapでも違和感がない。大なのですぽすぽ入る。

半年も使えばくたびれてきた。季節が変わり、もう少し明るい色に代えようかなと思っていた。

 モールで初代のオーチバルを購入した店で買おうと思っていた。前日見た時は全色そろっていたのでいろいろ持ち比べてぴったりのを買えるからだ。

 〇〇zap終了後ランチを取りモールへ。ランチは4F、目指す店は2Fだ。このモールは下の階に降りるのに進行方向と逆に取り付けられたエレベータに乗らねばならない。乗ってまず3Fについた。小さなお店に人がぱらぱらと集まっていた。見ると「閉店セールですべて50%OFF」の文字。オロビアンコの商品を取り扱っていた。

今まで一度も入ったことはないが(だから閉店なのか?)50%OFFには釣られる。

ちらっとみたポシェットも軽量でいい感じ。しかしスナップ留めがないのが気に食わず店内へ。まずショーケース内のピンクの小銭入れが目に留まる。これの色違いのブラウンを以前愛用していた。その時はピンクと迷って汚れが気になるのでブラウンにしたが、店頭にあるのはピンクの1点のみ。50%OFFならと考える。すかさず店員が丁寧に「気になるものがあればお出ししますよ」と近寄ってくる。一度断って店内を見まわしたがやはり財布が置いてあるショーケースにもどり、ピンクの小銭入れと隣にあったコンパクトそうな財布を出してもらう。店員は他の財布も2、3種一緒に出してくれた。

見比べた瞬間、ピンクともう一つのコンパクトな財布の購入を決意。ずっとカードが1枚きりしか入らない小さな財布を探していた。

会計もスムーズで(前の人が商品を迷っており順番が繰り上がった)カードのポイントも使えた(何気なく出したカードにポイントが貯まっていたのだ)。すべてが買うべくして買えたかのような一連の出来事であった。

さて、もともと向かっていた2Fの店はさらに1階おりて反対側である。あまりにスムーズに財布が購入できたので、もう行くのはやめようかと思ったが、初志貫徹で何とか向かう。オーチバル、全色そろっていると思っていたが、比較しようとしていたアイボリー×グレーはなかった。あとはあった。

今まで店内はがらんとしていて店員もすぐ近づいてきたのに、今日に限って、2名いる店員はどちらも接客中であった。ふと見ると違う形のバッグが目に入る。グレーという色が気に入っていたので、形をかえようかと思い直した。そのバッグは一番上の棚にありすぐには手がとどかない。近くの店員は、おばあさんと孫らしき人があれこれ服をあてている人に接客中。バッグを見つめていてもだれも近寄ってこない。しかたがないので、バッグを見たいのだがともう一人の店員に尋ねた。一番上の段で店員でも届かない。おばあさんの相手の店員は男性でその人にとってももらう。今までとは違う形も試し買ったのでもったがいまいち小さい「小さいですね、今まではこちらの(と自分のを見せ)グレーをもっていて、そろそろ違う色に買い替えたくて」と女性の方の店員に話かけたが「はい、コンパクトです」と目を合わせず、今まで相手をしていた客が試着を終えたらしく、さっと戻ってしまった。

バッグをおろしてくれた男性店員はおばあさんの接客に戻っている。

「忙しそうなのでやめます」と言って、店を出た。

だって、あんまりな対応でしょ。

かくして買える運命にあるものは買えるし、買えないものはいつまでも買えない。

お財布も買ったし、お金を貯めるんでしょ。だったら今のお気に入りのオーチバルを使い続けなさい、というメッセージにも思えた。

自己満足の果ての浄化

 着物狂いであった。

1つ前のブログで、「今の着物で十分だ」という記事を書いたにも関わらず、

先週着物、帯、帯締め、日傘を購入した私。

全部セットで全部合うように。

それにつける帯留も昨日ポチっとしたばかり、あろうことか、その帯留に合う帯締めも選んでもらうようお店にお願いしてしまった。私としてはお願いするにはしたが、合う帯締めがないと断ってほしいと今は思っている(メールでの問い合わせなので)。着物通を気取りたいだけだったかもしれないから。

 

さて昨日1つの野望であった着物でピアノ発表会があった。

着物でピアノを弾きたいがために立てた目標であったが、子供と連弾でお茶を濁すつもりが、着物では連弾しないと拒否にあい、止む無くソロをすることになり、「さくら」なので桜柄の着物をオークションで落札し、2カ月で曲を完成させ、本番に臨んだ。

 

 ピアノが好きなのか、着物で発表会に出たい気持ちが強いのか、完全に後者である。

ピアノは好きである。けれど着物に似合うがために選んだ曲は、苦手なオクターブ同時弾きや和音やペダル踏みがたくさんあって、練習してもある程度までしか上達できない事が予想できた。加えて連弾もした。(その時はワンピースに早着替え。本当は黒の帆船の帯もリサイクルで購入してパイレーツオブカリビアンを弾く予定であったが)。

 

本番、ペダルが草履で踏めない場面もあったが、何とか年の功で誤魔化し、それなりに仕上げた。連弾も何とかなった。

 

着物は偶然ママ友の友達(ややこしい)にも褒められ満足であった。

 

しかし、この一連の行動。

桜柄の着物でさくらさくら幻想曲を弾くという行為は、「自己満足」以外何者でもない。

私は、人とは一風変わったことが好き、である。専門知識や技術が好きである。

最近まれにしか見ない着物を着る一風変わったところ、着付けができるという専門性(私は獣医師という専門職の極みの資格持ちである。使って仕事をしたことはないけれど)に、ピアノを弾くという技術の味付けをする。

本当に、ただただ自己満足だ。

 

自己満足の昇華の次は何がくるというと浄化であった。

本日は快晴で、私の心も風が吹いているのですよ。

そして浄化作用のように、着物もピアノも、「もういいかな」と思い始めている。

 

今の着物で、もう十分だ。

 はてなブログで自らのブログを開設して、今日で2年目だ。とブログからのメッセージで知る。

2年前は、何を書いていたかと遡ると、断捨離の記事であった。

今日の最初に書いた記事も断捨離。3月のこの頃は、捨てに目覚める時期なのかもしれない。

ブログを始めた頃は、他の人気ブロガーさんのように、本を出せないかと思っていた。人気が出ないのももちろんだったが、プライベートなことを素直に書く記事が多くなり、これでは、プライバシーも無くなる、と消極的になった。結局、自分のプライバシーをさらけ出すことが、かなり嫌いな自分であった。

 

さて、今日は着物をお手入れに出す日。お気に入りのグローブトロッター エミリアを初下ろしした。着物を運ぶ為に購入したのだ、勿体ぶってどうする。

着物はぴっちり入り、外側はエミリアのクールなピンクとグレーで申し分ない。片輪キャリーなので人混みではひきにくいが、電車に乗ると、コロコロ転がらないので便利だった。

着物お手入れのカウンターで、カチカチと鍵を開けるのも何だか着物を大切に持参している気がして嬉しい。

さて、着物2枚と長襦袢1枚のお手入れ、道行きお直し1枚で、合計はざっと10万円!

これだから、着物離れが起きちゃうんじゃない?お手入れに毎年10万とか、きつくない?

しかし、とても丁寧に対応して頂いたし、そんなによい着物ではなく恥ずかしい位だったけど。道行きのコートはそれこそ20年以上前に作ったものだ。でも、直してまた着られる。どれも愛着があるものばかり。今ある着物を大切に楽しく着ていきたいな。

久しぶりの断捨離

 突如 捨て神が降りた。

いや、突如ではない、ミニマリストout point ranking1位の方のブログを連日読んでいたら、突然降りた。

今までズルズル残していた物をポンポンと捨ての決を取ることができた。

本日は、小型不燃物のゴミの日。

ゴミステーションまで7往復した。

最初5回は予定通り。その後2回は捨てる物をみつけて。

爽快であった。

来週は無印週間で購入した布団カバーリングが届く。布団も購入して、一気に家族全員寝具一新の予定。

1 in 2 outになればいいなぁ。

 

としながら、またナルセの新作を購入してしまった。もう買わないだろうと思っていたのに、小物でかわいい物があるとついついポチとしてしまう。昨日は新作のチューリップのソックス購入手続きした途端SOLD OUTになった。画面上ではまだ在庫があった筈だが、どなたかが同時に購入したのか。

先日、着物バッグやエプロンを済んでの所で、購入を思い留まることができたのに。

あれよあれよとい言う間に売り切れになっていく瞬間に負けた。

 

幻滅

 昨年に引き続き、である。

はてなブログでは、昨年の同時期のブログを振り返る企画がある。ときどきメールが届く。昨年の今頃もファッション業界への幻滅を書いた。昨秋も書いた。

もはや期待をしなければよいのだが、とうとう着物でも幻滅である。

商品にではなく、人に。

着物の包装にである。

最近知ったショップ、「モノはヒトを選ぶ」に書いたが、猫の帯である。

こちらを贔屓の百貨店で購入し配送してもらった。

ついでに羽織3枚に半幅帯、帯締め帯留め、と予算の2倍ほど費やして購入してしまったが、あまり後悔はなかった。いい買い物をしたと思っていた。

本日届いてみたが、思ったよりも小さい包み。紙のバッグに押し込められている感じ。

嫌な予感がしたが、予想以上であった。以下というべきか。

まず白い厚紙、その下にたとう紙にくるまれた商品全数。名古屋帯帯締めはナイロンカバーがかかっているが、羽織も半幅帯も丸裸。たとう紙にくるまれているのでよいと判断したのか?たとう紙は丸まってしわしわ、丸まっていたので名古屋帯にもしわがよっている。ひどすぎる。と一目見て思った。包装に愛情も思いやりのかけらもない。

お気に入りの猫の帯をこのしわしわのたとう紙で保管しろと?しわはお客が伸ばせと?

我慢できずにショップにメールした。すぐに返事は来ない。もしかして購入した百貨店の包装係がしたのか?と百貨店に問い合わせた。やはりそうであった。入社まだ間もない新人の人だった。仕方がないのか。

コンパクトに紙袋に収まったからよしとしたのか。かなりの剣幕で言ってしまったが、

もう仕方がない。今まで購入した着物関連の商品は今回の買い物の十分の一以下でも必ずピンとはったたとう紙で届いていた。着物といえば長細い段ボールに入れられ宅配業者が横のまま(縦は着物が寄るので厳禁である)持ってくるのが当然とした習慣が悪いのか。剣幕に押されて、想像通り、その新人の上司から電話がある。ナンバーディスプレイですぐ判断できた。商品もたとう紙毎交換するという。さらにはお詫びがてら自宅に持参すると来た。マニュアル通りである。もちろん自宅へ足労願うつもりも交換も毛頭なかったが、向こうも後にはひけない感じ。やむなく、私の方から交換前のものを持参することになった。この電話のやりとり、果ては交換のための往復。手ぶらというわけにもいかず、お直しや洗い用の着物も用意するつもり。

ああ、だからクレームは嫌なのだ。いう方も言われる方も時間を使う。

であれば、言わなければよかったのか?泣き寝入り?

本日は久しぶりに一日家にいられるので、朝から家事をこなしてから、ピアノの練習、株主優待の研究などトントンと済ませるつもりだったが、一連の騒動で、もうお昼だ。

やっと先取り

 昨日録画を見ていたら、ドラマの中で波瑠さんが、グローブトロッターのエミリアで旅支度をしていた。一目でわかったのは、昨年すったもんだの挙句手に入れていたから。家の階段を軽々上げて運んでいたから、恐らく中身は何も入っていないのだろう。

ドラマを見て、これと思った物が欲しくなる。ドラマはそう言った宣伝も兼ねているのだろう、綺麗な女優さんにこれでもかと最新のファッションを着せる。翌日には、ドラマで誰それが身につけていた物が購入先のurl付で紹介される。身につけてたものだけ我先に売れて行く。

 エミリアは手元にあるのでもう検索しなくてよい、早く購入ボタンを押して完売を憂えなくてよい。

 

また、同日オークションで手に入れた帯留が2種届いた。オークションで手に入れるとほぼ時価より高くなってしまうのが常の私である。もし転売しようとしたら瞬く間に無価値の物を沢山落札した。

さてその帯留、ブランド名がついていたので試しに検索してみた(オークション中は、札は見えない写真だった)。なんと1つは定価通り、もう一つは定価よりかなり安価に落札出来ていた。もとを取れたのは初めてだったかもしれない。

やっと追いついたかも。

 

後日談。

キムタク主演のドラマBGでも、グローブトロッターのネイビーが出てました。飽きる程ネットで見たので、暗がりでもチラ見でも、グローブトロッターだとわかりましたら(最後はバッチリ映っていましたけど)。撮影には写り映えするのですかね。

そしてそして、憧れ続けた池田重子コレクションの帯留と同じ物を手に入れました。いつも通りオークションサイトを隅々まで見ていると、あれ?と思うものが。昨年池田重子コレクションで写真撮りOKのものと見比べてみると、同じ。すぐ落札しました。笹の葉の帯留です。お値段はビックリする程はしませんでした。値段よりも着物に合わせて選ばれたのでしょうね。

 

 

 

 

みにくいアヒルの子

 ひょんなことから毎月欠かさず行っていた美容院の白髪染をもう2ヶ月行っていない。

避けるつもりはなかったのだが、1月のインフル騒ぎで予約をキャンセルしてからもう少しもう少しと引き伸ばし今日に至る。

白髪性なので本来なら毎月染めなければ目立つ。鏡をみて相当目立つなと思っていても誰からも指摘されない。他人なら遠慮してということもあるが、家族や実母や兄弟まで誰にも指摘されない。

自分が思っているより気にならない程度なのかもしれない。

頭部湿疹が気になっていたし、日頃はおしゃれする理由もないことから、いつか間を空けようと思ってはいたがひょんなタイミングでこうなった。

また先週から〇〇zapも始めた。

子どもくらいの歳のトレーナーに叱咤激励される。

服も同じモノを1日置きに着ている。

要は白髪混じりで太っていて服装センスのないおばさんである。

加えて、ピアノの発表会で無謀にも2ヶ月で新曲を仕上げることになった。久しぶりなので指もモタモタ。

2ヶ月後には、痩せて、白髪も染めて、着物をバッチリ着て、ピアノの発表会。

それまではみにくいアヒルの子と自分で思っている。