日々の切れはし 〜50才からの目線〜

平穏で静かで小さな発見がある。一見何と言うことはないこんな日々を積み重ねると人生というタペストリーが織り上がる。小さな日々の切れはしを誠実に積み上げていくことこそが幸せ。そして幸せになるための工夫、幸せのための時間を確保するための効率化、努力を精一杯。

ネコとおひるね

飼い猫が子供の部屋にいた。

学習机の椅子の上に乗り、定期入れを置く藤のバスケット(かなり小さい)にちんまりと座った。猫って小さいカゴでもまず入ってみるんだなと思わず笑った。

猫は傷ついたらしく、カゴから出て窓際のカーテンの下に降りた。

 

子供の布団が丸まっている。

その上に私が寝転ぶと猫が寄ってきた。

とんでもなく接近して頬を寄せ合うぐらい。

猫ってこんなに接近しても大丈夫なものか。

ふくふくした頬に自分の頬をくっつけている内に2匹(私と猫)は寝てしまった。

 

ふわふわした猫が傍にいる。

のびのびと四肢を伸ばして、時折寝返りを打ちながら、急に寝ぼけてぺろぺろ体をなめたり。

私はぐっすり眠ったので、猫の寝顔を観察する。

猫は上がり目なので、目をつぶっていると笑っているようだ。

ついでに猫は口角があがっているのでこちらも口が笑っているよう。

人間でいえば大変人相がよい。ということになる。

 

 

寝ている間、この猫の人生について考える。

 

冬の寒い朝、ニャーニャー鳴いて道端に座り込んでいた。

声をかけると足にすり寄ってきた。

ケガをしているようで、1本の足がだらんとしていた。

面倒を見れないかもしれないと立ち退こうとしたら

足に寄りかかってきた。

迷わず抱っこして飼い犬が世話になっている動物病院へ連れて行った。

レントゲンをとると左側の骨盤骨折。しっぽはだらんと伸びて反応せず。

左後ろ脚は立たない。それでも3本脚で立っていた。

病院で出されたエサは喜んで食べた。

生後4か月。大人の猫ならエサも食べず落ちこんでいるそうだ。

 

翌日長時間の手術で、骨折部にビスを打ち、骨盤を押さないように左側の大腿骨頭を削り取られた。

麻酔から覚めるころ私は飛んで行った。

診察台の上で、下半身を引き吊りながら前へ進もうとしていた。

 

10日間入院して家にやってきた。

最初は怖くて洗濯機と洗面台の小さな隙間に入って出てこなかった。

ゲージにいれると、寒くないように敷いた毛布を被って丸一日動かないでいた。

手をいれてなでるとやっと鳴いてトイレをして餌を食べた。

 

歩けるようになりジャンプできるようになり、全治2か月といわれた時期も過ぎた。

 

猫はそんな辛い目や手術のことなどすっかり忘れて毎日毎秒生きている。

人間ならケガをしたこと、病院にいたこと、足にビスが打たれていること、もう戻らない大腿骨頭など考えてくよくよしていただろうに。

 

寝息をたてているのでそのまま動かないでいた。

限界でそっと起き上がる。

猫は残念そうにニャーとないて布団から飛び降りた。

私の寝起きは爽快だった。

 

 

本日の整理

 マイデスクの2段目の引き出し

  過去の住民税、ねんきん定期便のお知らせなどほとんど書類を処分した。

  別の場所に移したものもあり、引き出しは空っぽになった。

  代わりに猫用品(トイレスコップ、爪切り、散歩綱)などを入れた。

 

 

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