ここ数日買おうか悩んでいるワンピースがあった。
暑い日が続くと今よりもっと涼しく過ごせる服が欲しくなる。パッと着られてある程度キチっと見えて涼しいリネンのワンピース。
以前見た時はピンとこなかったのに、説明に「温泉など湯上りにパッと着られて最適」というコメントを読んで俄然気になり始めた。
よくみるブティックのオンラインショップで目をつけて以来、チェックしていた。
7月に入りサマーセールが始まったが、該当のワンピースは定価のまま、人気のあるブランドだし、お値段はナチュラル系ながら高い方だ。
zozotownでセールになっていたのを見つけたがすでに完売。あとは定価のままの2サイトが残った。
昨年までなら、ホイッと買っていただろう。しかし「つもり貯金」の記録を始め、衣服費の散財を大いに反省し、更に知り合いのローン完済スピードにカウンターパンチを受けた後なので、なるべくなら買わずにすませたい、でも気になる。
ところで昨日歌劇の衣装を着て写真を撮った。40分間の入念なメイクのあと、お姫様ドレスを3着。エリザベート、エリザベート、マリーアントワネット。背景も選べ、撮るたびに髪型やドレスの裾を直し、果ては「おキレイですよ」の連発。営業トークとわかっていても、つい顔がほころびる。
一時間後に写真は出来上がり、大きな写真4ポーズとL版4枚、小さなフォトスタンドとピルケースがついてくる。どちらもしっかり写真入り。
さてその撮影一式とそのワンピースがほぼ同じ値段だった。
そのワンピース。冷静に考えるとナチュラルブランドなので、普段着にしか使用できない、着心地だけが命の地味な色合い。リネンワンピースと銘打ちながら綿が半分。デザインも一目見たときはときめかなかった。
着心地だけで選ぶのは、とやっと思い留まったのだった。