日々の切れはし 〜50才からの目線〜

平穏で静かで小さな発見がある。一見何と言うことはないこんな日々を積み重ねると人生というタペストリーが織り上がる。小さな日々の切れはしを誠実に積み上げていくことこそが幸せ。そして幸せになるための工夫、幸せのための時間を確保するための効率化、努力を精一杯。

歌劇 「神々の土地」

昨日観劇しました。

エリザべート以来目覚ましい発達をしている宙組朝夏まなとさんの退団公演です。

感想は、

あえて主人公を出さない第一場、荒涼とした雪原でのダンス、大階段を効果的に使った衛兵式と暗殺シーン。

精緻な時代背景(ニコライ、アレクセイ、主人公ドミトリーはともかくラスプーチンまで実在)。皇妃アレクサンドラはドイツからとありましたが(そこは創作?)血友病の下りがあって血友病遺伝子は確かイギリス王朝?とあとで調べてみると血友病のアレクセイ(皇帝一家の唯一の男の子で継承者の筈だった)は本来はイギリスから輿入れしたアレクサンドラの血だとわかり、さすがさすがの上田久美子作品です。

(昭和に理科を習った人は、血友病の遺伝子を消すまでのイギリス王朝の家系図を思い出すことでしょう)

雪原のダンスシーンは見事。荒涼としたロシアの平原、吐く息の白さまで演じた朝夏さんの演技でわかる気温とは裏腹にダンスをして暑くなってコートを脱ぎ捨てて踊るところがよかった。

これだけは創作上の人物イリナとの二人のシーンはいつもドキッとする。

最初の雪原でのダンス、舞踏会でのダンス、「ぼくが呼べば帰る約束だ」と皮肉にも自分の婚約式にイリナを呼ぶ手紙、最後の散策で「あなたが教えてくれた教科書は役に立たないロシア語ばかりね」と教科書を揶揄しながら熱い気持ちを伝えられないロシア語のもどかしさ、そして「この人はそんなこと勧めない」とイリナを理解するドミトリーのセリフ、最後の「結婚前の呼び名で君を呼んでみたかった」と未亡人イリナを結婚前の「イレーネ」で呼ぶドミトリー。

あえて娘役トップに収まることなく、最後に印象的なこの役を残して伶美うららさんは去ってしまうところも、はかなくて宙組らしくてよかったなぁ。

 

 

で、1日目では終わらずまたオークションで千秋楽のチケットを手に入れてしまった。

お値段は、正規の7倍程度。明日海りおさんのエリザベート千秋楽は5倍程度だったので値上がりしたのか。トップのさよならショーはさすがに初めてなので、朝夏さん、エリザベートの「闇は広がる」歌ってくれないかな。お相手は桜木みなとくんで。