日々の切れはし 〜50才からの目線〜

平穏で静かで小さな発見がある。一見何と言うことはないこんな日々を積み重ねると人生というタペストリーが織り上がる。小さな日々の切れはしを誠実に積み上げていくことこそが幸せ。そして幸せになるための工夫、幸せのための時間を確保するための効率化、努力を精一杯。

着物嫌い一歩手前

 先週ネットで頼んだ帯が到着しない。

思い余って購入先にTELした。聞くとまだ発送すら行っていないという。

メールで「発送の準備が整いました」と来たのは1週間前。通常とっくに到着しているころだ。洋服の通販では考えられない世界だ。

 

 着物を誂えるようになって3年目。最初は、見るもの聞くものが珍しく輝いて見えた。着物を着ていくと大抵は褒められるし、着物屋や着付けの先生も褒めるのが上手でのんびりしている。猫好きが多くて共通点があると余計にうれしくなる。着物を買いに行けば、少ない客層ゆえ覚えられたりのんびり話ができたりする。売る方もなんとなく世間ずれしていない。

 

しかし、

毎回ママ友と一緒の時に、宝塚歌劇へ着物を着ていっていたが、ある時洋服でいってみた。すると「いつもより若々しく見える」と正直に言われた。

着物を着ると老けて見える?

 

 崇拝している着物の着付けの先生だが、心の深くで傷ついていることがある。

着付けを習っている際「○○さん(私の名)のような大きい人はお太鼓は大きめがよい」と「大きい人は」を結構連発された。挙句「私には大きいから」とかなりブカブカの襦袢を譲られそうになった。その瞬間は何とも思っていなかったが。。

後日知り合いのブティックで買い物をした際に「サイズ的に入るか不安」と聞くと「大丈夫です。○○さんより大きい人もこのサイズで大丈夫でした」と回答があった。

そしてようやく腑に落ちた。「大きい人」とは「太っている人」をソフィスティケートした言葉だったのだ(ああ)。

確かに仕事を辞めてから5kgは太った。しかしそれまでは標準的で、太っているといわれたことがなかったので言葉が素通りしていたのだ。

着付けの先生と初めてあったのは5kgオーバーの時だから、私は「大きい人」と烙印を押されたらしい。

そしてもう一つ傷ついていること。

先生とおでかけしても1度も先生のブログの記事になったことがない。

 着物をきれいにきている人とか、成人式で振袖をきた人、着物検定に合格した人は「お写真お待ちしてます」なんて書いてもいる。

つまりは、先生から見て、私はブログに載せる価値のない着物の着方、スタイルなのである(もう断言してしまう)。

これ、傷つきますよね。

傷ついているから、私はやたらとへりくだっている。コンプレックスを刺激される人にはへりくだるのが私風。先生のブログを読み、必ずコメントを書いている時期があった。褒め褒め調である。

それはたぶん、心の底で、先生に認められてない自分を感じていたからなのだろう。

先生にハンカチやらソックスやらを贈ってみたが先生からのお返しは必ずお菓子、すなわち消えモノ。プレゼントでその気持ちもよくあらわされていたのだ。

書き出すと、いかに自分が傷ついていたのかわかる。

 

通販の帯もであるが、贔屓の着物屋の対応も遅くなる一方。

7月に結城紬を買ってもらった(さすがに自分では買えない)。

今迄は1か月ほどで出来上がりの連絡あるのだが、待てど暮らせどこない。

主人からもせっつかれていたとき、やっと「八角の色はどうします?」とメールがきた。すなわちずっと手付かずだったということだ。それでもにこやかに「この色がいいです。楽しみに待ってまーす」ぐらいに返した。出来上がったのは11月であった。

普通4カ月も商品納入待たせないよね?そういう着物屋ならそうかもしれないが、それまでは1か月内に収めていたのだ。なじみになったので遅くなった?

本末転倒である。

そこでのおすすめの二部式帯を実は店主はほとんど身に着けないとかいろいろ気になって来る。

 

着物屋といえばまだある。百貨店の催事で東京から贔屓の着物屋がくると、いの一番に買いに行くのがここ2年の常であった。「大お得意様」と乗せられてまたもいい気になっていた。

あるときこの店のインスタでいい感じの着物地を見つけた。「こちら購入可能ですか?遠方なので通販お願いできますか?」とメッセージを送った。インスタからなので私の写真も見るだろう。そこで購入した帯や歌劇の写真で私だとすぐわかる筈だ。と思っていた。

しかし回答は「こちらマネキンに着せているので通販はできません」。

もしお商売したいのなら、マネキンから引っぺがしても売るべきではないか?

私のことをわからないばかりか、催事の時に喜んでしっぽを振ってくる犬のようだったわけだ。

よって、今年はその催事が3月にあるが、行かない。

どちらにせよ、洋服、着物はもう買わない予定であるので、行くのはダメ絶対。

むしろこんな仕打ちがあったので、やっと行けなくなる。

 

こうなると、着物嫌いの一歩手前。

もう一押ししたら、私は着物を嫌いになるかも。

その前に買って買ってかいまくった着物や帯たちを一度ずつは着て行こう。