日々の切れはし 〜50才からの目線〜

平穏で静かで小さな発見がある。一見何と言うことはないこんな日々を積み重ねると人生というタペストリーが織り上がる。小さな日々の切れはしを誠実に積み上げていくことこそが幸せ。そして幸せになるための工夫、幸せのための時間を確保するための効率化、努力を精一杯。

バカ高い満足代

 着物は自己満足の極み、といったことを以前書いたことがある。

現在2014年からの個人消費の支出明細を入力しているのだが、とんでもない結果である。(いずれ落ち着いたら猛省を込めて記事にしようかと思っている。だが金額が金額なのでまだ書く気分になれない。)特に着物関連がひどい。着物に凝りだしてから支出は上昇の一途をたどっており、自分のことながら空恐ろしくなる。

今年は過去5年間の同月のものを比較しているので、何とか自分を戒めていられているのだが。

 

 さて、3月と言えば、春着物の新作展示会が開かれる(過去私支出参照)。

昨年は2つ贔屓にしていた着物屋の展示会に行った。2つなので合計2回である。

使用した額は、1回目は10万円、2回目は23万円であった。これだけでクラクラする。一昨年はもっとひどく1回目の10万のところは、5万で済んだのに、6月にまたその着物屋の展示があり15万ほど使っている。

 

着物って高い。と思う瞬間である。お手軽な半幅帯が3万5千円する。ぱっと手に取ったバッグは3万円、気軽に買おうとした小銭入れは5千円。と手に取るが最後後戻りできない感覚で商品を積み上げる。

別にそんなに勧めてくる着物屋ではない。友達感覚で楽しくおしゃべり、私がいい所を見せようとすべて購入するからこうなる。「じゃ、こちらも」と手に取ったものをどんどん買っていくと、戸惑ったような表情になり、果てはタオルやら文具やらをおまけでつけてくれた。3月なのにカレンダーを「取っておいたんです」と一緒につけてくれる。しかし、そのおまけ、全く使用しない。

話は楽しい、あれこれ帯を選んだりして相談にのってもらうのも楽しい。着物展示会なのに全く人が来ない時もある。しかしものの30分で切り上げてしまう(根がせっかちなため)。一昨年はたくさんおまけをいただいたので、こちらからは地元のブランドのハンカチを贈ってみた。とても丁寧なお返事をいただいたが、なんとなく丁寧すぎてよそよそしい感じ。それもそのはず、こちらは友達だと思っていたがあちらからみたら私はお客なのだ。本当の友達になれるわけがない。

だから、しばらしてインスタでながめた着物の通販を頼んだ時も(以前書いたがしつこく)、私のことをわからないばかりか通販も断られた。

結局、あの展示会の親し気な時間は何だったのだろう。

今年ももうすぐ展示会がある。インスタには昨年だったら購入したかった半幅帯の写真が載った。しかし、しかし、もうあの満足感を得るために、バカ高い費用はもう払いたくない。満足感だって、うすっぺらなものだった。と今になってわかる。