日々の切れはし

平穏で静かで小さな発見がある。一見何と言うことはないこんな日々を積み重ねると人生というタペストリーが織り上がる。小さな日々の切れはしを誠実に積み上げていくことこそが幸せ。そして幸せになるための工夫、幸せのための時間を確保するための効率化、努力を精一杯。

強欲

 ファンというのものは、つくづく欲が深いと思う。

朝夏まなとさんの千秋楽に行けただけでもよかったのに。

千秋楽がよかった。良すぎた。

次の日も朝夏さん関連のニュースを検索し、見れなかった劇場外のパレードのインスタを見たり、朝夏ロスをひきづっておりました。

東京と大阪でディナーショーがあるのは知っていたけれど(千秋楽に寿組長が紹介した)。ディナーショー イコール ディナーの時間なので時間制限のある主婦は行けないと思っていた。

せめて東京千秋楽のライブビューイングでも見に行くとしても11月19日は日曜日、やはり主婦一人の行動はできません。(ウチの場合)。

インスタには東京のディナーショーに向かう人や内容を書いている人を指をくわえて読んでおりました。

昨日も検索を繰り返していると、曲の中に、「闇は広がる」with 桜木みなと。

えっ

2017年8月に書いたブログに

「朝夏さん「闇は広がる」歌ってくれないかな。お相手は桜木みなとくんで」と書きました。

更に検索すると、大阪でもランチショーがある。

ランチなら、行けるかもしれない。

その日は、新しい着物友達と白洲正子展を見る予定でした。もちろん着物で。

ディナーショーにおしゃれしていくお客さんのインスタを見ていましたが、

新阪急ホテルインターナショナルのショーなら、お着物ありなんじゃない?

白洲正子展の時間をずらしていただき(素直に理由を言って)、ランチショーのチケットをポチっとしました。

お値段は、千秋楽で落札した値段とほぼ同じ額。

千秋楽と比べてランチショーだったら、お食事がついている分お得かなと麻痺した感覚で思いました。

ファンとは全く強欲で、ラストという言葉に弱い。

しかし朝夏さんにこんなにも最後に心を鷲づかみされるとは思いませんでした。

2014年の100周年に、ちょうど仕事を辞めたこともあって歌劇場に本格的に足を踏み入れました。2015年の朝夏さんお披露目公演「王家に捧げる歌」では、ヅカファンなら1公演1度は足を運ぼうと半ば義務で行きました。ちょうど2回目はこちらに来ていた母と3回目はお誕生日祝いに後輩と。どれもS席すべて直前に普通に手に入れることができました。(それだけ空いてた?)。

そして3回観劇した3回とも、ハラハラするところがありました。ソロの踊りで衣装が足にひっかかったり、よろけたり、劇中いいよどみがあったり。

短期で退団してしまった前トップさんの後は大変なんだろうと思っていました。

2016年最初の公演シェークスピアは観劇せず(行っておけばよかった)、このまま宙組は見ないのかと思っていましたが、次の公演は「エリザベート」。2014年の花組エリザベートもそれはそれはよかったのですが、エリザと聞いたら観にいかない訳には。私の誕生日の公演にチケットを取りました。

そして合計4回も行くほどはまりました。その内1回は舞台装置不具合で、まさに「闇が広がる」を歌い終えたときに、黒子さんがルドルフとトートを引っ張っていったのがレアでした。でも10分ほどで復活。本当に劇場のスタッフってすごいと思います。

エリザを見たので満足と思っていたら、次の「王妃の館」は、ちょうど姪っ子が大学受験にこちらに来るのでそろって観劇することに。見ておいてよかったです。

そして退団公演。これは旅行会社の宣伝文句で退団を知りました。エリザよかったし見ておくか、と思って取ってから、上田久美子先生の作品にはまりにはまり5回観劇しました。クリスタルビジューも見れば見るほどよくて、今も音楽が頭の隅で鳴っています。

「王家」ではハラハラするところもあったけれど歌も演技も上手でした。

「エリザ」の時は完璧なトートだったし、「最後の最後まで進化し続けます」と言い切る朝夏さんの努力の賜物で、その努力の姿に惹かれるのだと思います。

手を抜けばすぐお客さんに伝わるだけに、進化する努力を惜しまない朝夏さん、本当に最後に観に行きます。