距離を置いていた時代物の帯留熱が再燃して、オークション落札の日々。アンティークなだけにポカをつかむ場合もある。距離を置いていたのは、そのためだ。しかしインスタ写真に帯留めをすてきにコーディネートしていたり、時代物の帯留のアップの写真があるともうダメで、今まで見向きもしなかった蝶の帯留が気になったりクォーツや金工のものが気になったり。挙句、かなり散財したがすべて手に入れた。この1か月で手に入れれなかったものはなかった。
一旦帯留熱が落ち着いたところで、またミナの帯への回帰である。
1月はミナの名古屋帯を購入したばかりだが、気軽にできる半幅帯があったらと思っていた矢先、ミナのニュース。
callでミナの生地を使った半幅帯を販売するという。callは通販は不可。会期が終わって在庫があれば、制作元に問い合わせるようにとの助言。会期中は行くことができないので、その帯を使ったコーディネートを飽くことなく眺めた。普通の半幅帯の値段の1.5倍から2倍ほどするので慎重に1つを選んだ。いやいやミナの生地を使用する帯なんて今後手に入るかわからないし、同じ生地を使ったオリジナルバッグと持ちたかったりするのでそれも購入?と自分ではかなり盛り上がっていた。
メールも出した。電話もした。
しかし、通販は不可とのこと。
大きく膨らんだ風船ががはじけた。
その帯は私を選ばなかった。
思えば私はなぜその帯が欲しかったのだろう。
ミナの帯をつけている自分を演出したかった。ミナファンが集う直営店にほかのファンとは違った私を見せたかった。それを見透かされたかのように、帯は手に入らなった。むしろすがすがしい。