日々の切れはし 〜50才からの目線〜

平穏で静かで小さな発見がある。一見何と言うことはないこんな日々を積み重ねると人生というタペストリーが織り上がる。小さな日々の切れはしを誠実に積み上げていくことこそが幸せ。そして幸せになるための工夫、幸せのための時間を確保するための効率化、努力を精一杯。

クミコさんに成りたいか?

 着物熱が向上してきて、毎日贔屓の店のオンラインショップを見ている。

問い合わせもしてみたが、「ゆっくりでもいいですよ」なんて書いてしまったら、全く返事が来なくなった。

待てど暮らせど、といいながら問い合わせは昨日なので、丸1日しか経っていないのだが、せっかちなので、いつもいつもメールボックスをのぞいてしまう。

 

問い合わせをした商品が売れてしまわないかと何度もオンラインショップやインスタグラムをみてしまう。

 

と、お店のインスタグラムに盛んにイイネしている方のインスタに行きつく。

ヒマつぶしに見てみると、そのすてきなお店の展示会に毎回を足を運び、毎回のようにお買い上げをしている。

インスタにはご自身の着物姿が満載、お嬢さんとおぼしき方と着物のツーショット、はてはお孫さんとの着物のツーショット。全て顔出しである。

また、お嬢さんと思ったのはお嫁さんだった。

すべてを明らかにして、とうとうだんなさまの会社名まで出してある。

結局社長夫人という方であった。

 

この方を仮にクミコさんとしよう。

 

長男夫婦と豪邸に同居、着物の趣味が高じてお嫁さんやお孫さんに着付けしている。

ご自身の着物をお嫁さんに着せたりしている。

そしてお裁縫が得意なのか、お孫さんのワンピースとそれにおそろいのご自身のワンピースまで作成されている。

 

絵にかいた幸せ婦人である。

しかもお着物もよくお買いになっている。

 

最初はお嫁さんの立場になった。

自分の子供にいつも姑が作った服を着せる。

もしかして着物に興味がなくても、姑の着物を着させられる。

 

いやいやそんなことはなく、とっても仲良しなのかもしれない。

 

けれど、お嫁さんのクミコさんへのプレゼントをみると、

本当に?なんてちょっと思う。

 

私に大好きなミナペルホネンのソックスなんかを差し上げているが、

うーーん、私ならソックスとなんかもっとつけるけどな、

しかし奥ゆかしいのかもしれない。

 

とこんなことも全部インスタに載っている。

 

幸せな人なんだろう。

 

名字と会社名が違うことから、おそらくは社長令嬢でお婿さんをもらったパターン。

社長令嬢で生まれて、今は社長夫人。

息子には同居してくれるお嫁さんがいて、かわいい女の子の孫もできた。

 

それはそれは。

 

私との共通点があるとすれば

その着物屋だ。

その着物屋でお買い物ができる、

それだけが共通点である。

 

却って私は、幼少期はお金に恵まれていないと思っていた。

だからこそ、自活できるように獣医の資格を取ったのだ。

幸運なことに、今は資格に頼らなくても夫が稼いているので生きていける。

着物だって買える。

 

自分は社長令嬢に生まれたらよかったのか、

 

うーーん、やはり今の自分の方がいいかもしれない。

世間の裏側も知り、キャリアとしていっぱしに働いた自信。

なんの不自由なく育ったなら、そういったことは知らなかった。

知らないより、知っていた方がいい。と私は思う。

 

ずばり、クミコさんに成りたいか?と聞かれたら、やはり答えはNOである。

 

蛇足だが、正直クミコさんの着物はぐっとくるものがなかった。

コンプレックスがない方が選ぶとこうも私にとって面白みがないものになってしまうのだな。

もちろん一般的には大変に趣味がよいキモノ達である。

 

何だかやっかみみたいになってしまったね。