ウチの猫は「運がよい」と言われることがあります。
1.獣医に拾われるなんて何て運のいい猫
2.ケガをしているところを拾われてよかったね
と言われました。
1については、私は臨床経験のない資格だけ獣医なのでどうかとは思いますが
2のケガをして手術が成功して家で平穏に暮らせているのはやはり運のいい猫だと思います。
「カジノで一晩10億勝つ人の法則 運を味方にする」片桐ロッキー寛士
を読んだ後、ウチの猫はまさに運を味方にしたのではと思いました。
この本は「運」というデリケートなものをわかるようにしてくれます。
誰にでも平等に幸運も不運も訪れる。
ずっと運がよい、ずっと不運ということはないのだそうです。
カジノでは運が来ているときに大きく賭けることが唯一の大勝する方法だとか。
そして「スーパーポジティブバカ」こそが大きな運をつかみとれる人なのだとか。
さて、ウチの猫を拾ったのは、寒い冬の朝でした。
ダンナの忘れ物を駅まで届けた帰りに見つけたのですが、駅の階段からも聞こえる位大きな鳴き声で、その鳴き声に引き寄せられて猫をみつけたのです。
野良猫によくエサが与えられているすぐの場所で道の隅で座り込んで鳴いていました。子猫を飼いたいとは思っていたのですが、左後ろ脚が立たない、子猫にしては大きくなりすぎていると躊躇して立ち去ろうとしたら私の足に寄りかかってきました。
ゴロゴロとのどを沢山鳴らして寄りかかったきたので放っておけず、抱っこして坂の上の動物病院に連れて行きました。抱っこしたとき爪を立てたので、抱っこされ慣れてないな、やはり野良なのかと思いました。
動物病院で待つ間よくみると真っ黒の猫で、フンがお尻について匂いがしました。目ヤニがいっぱいついて細い目に見えました。お世辞にもカワイイ猫とは言えずおまけにケガをしている。ダンナに飼っていいか写メを送るのもためらわれたほどです。
更に足のケガだとばかり思っていたらレントゲンを撮ると骨盤が骨折していることがわかりました。腸側に骨が傾いているのでフンも自力ですることができないとのこと。手術も大変そうで終わっても後遺症が残りそうなことを言われました。
ただこのまま放っておくと確実に命がなくなる。
ダンナにも許可をとって手術をお願いすることになりました。
そんな状況でも病院で与えられたエサを喉を鳴らして残らず食べました。大人の猫だったらもっと落ち込んでいるだろうと先生が言いましたが喉を鳴らし続け元気に見えました。
翌日4時間の大手術を終え、見に行くと麻酔がまだ聞いているのに診察台の上で前へ前へ進んでいました。
それから2月4日に家に迎えて今日で半年がたちました。
心配された後遺症もなくフンも出るようになり普通の猫と変わらず過ごすことができるようになっています。
ただ拾った時の人懐こさはなくなってかなりの人見知りになり他人が家に入ると怖がって逃げ回る始末。あの時道端でスーパーポジティブに鳴いていた別猫のようですが、あの時この猫は人生(猫生)を賭けた大勝負に出たのではないかと思います。
ケガをして引っ込んだところから這い出て道にでた。道端で大声で鳴いた。躊躇する私に寄りかかって喉を鳴らした。ケガをしていたって元気にエサを完食した。
今や血統書付きの先輩ダックスよりもよい待遇で家で過ごしている幸運を考えれば勝負に勝ったのだと思います。
さてその強運猫を拾ってからの我が家は、住宅ローンを一括返済しました。そして昨今の「猫ブーム」。実家の母からは「あんたが猫を拾ってからTVで猫ブームの番組を見るようになった」と言われました。
そういえばケーキショップで「シェノワール(フランス語で黒猫)」
と名前をつけたお店をみつけました。フランスでは黒猫は幸せを運んでくるのだそうです。
我が家は黒猫が来たから幸せになったのかは関係があるようなないようなこじつけ感もあるような気がしますがそこは置いておいて。
ウチの黒猫はまさしく運がよい猫なんだろうと思います。