日々の切れはし

平穏で静かで小さな発見がある。一見何と言うことはないこんな日々を積み重ねると人生というタペストリーが織り上がる。小さな日々の切れはしを誠実に積み上げていくことこそが幸せ。そして幸せになるための工夫、幸せのための時間を確保するための効率化、努力を精一杯。

不思議と反省と決意

 ここ数日いろいろ思うことがあり、心に留めておいた方がよいかとも思いましたが、書くということは決意にも通じ、願いが叶いやすくもなるので、書くことにしました。

以前の決意(服20着、今後はお洋服を買わない決意)などは破片になってしまったので今一つこのブログに書くのも、と思いましたが、昨年の目標貯蓄額を達成できたのを見て(自分は書いたことを忘れていた)やはり書くことは大事と思ったので書きます。

(長い前置。全文はもっと長くなる予感)

 

さて、今年書いた決意といえば「3年以内に資産1億円」でした。

年金や保険も含めてツギハギで良いので「1億円」です。

 

 夫の稼ぎだけで生活して、自分の給与はすべて貯金してきた方のブログを最近ずっと読んでおりました。もうすぐ1億円貯まりそうです。自分の給与をすべて貯蓄というのは考えたことがなかったので、かなりフムフムと思いました。結婚してからこの考えであればさぞかし貯まったでしょう。仮にバリバリに働いているときはスーツなどいるので(部下になめられないように?時計・バッグなんかもいいものをもつ必要があると思っていた。しかしあの頃は部下の方がいい時計してたなぁ。)使ったとしても会社を辞めた後は、可能であったのでは。

 辞めてから4年の消費金額を合計してみました。やめて5年ほど経っているのですが1年目は家計簿をつけていなかったので、4年です。(今年の5月まで含む)。

合計はなんと2200万円でした。桁は間違っていません。小さなマンションなら購入できる金額です。いや、手持ちのお金を加えれば、今遺産相続でもめている両親の土地を買い上げて親戚に相続分を渡せる金額です。大学まで出してもらった両親に本当の恩返しができる金額でした。自分たちの老後資金がありますのでやるかどうかはともかく、いざとなったら一肌脱げる金額でした。

さらに年々1.2倍ずつ使う金額が増えているのです。

2200万円のほとんどは服飾費です。着物に目覚めてからはかなり散財。つらい仕事を辞めたのだから、好きな服を思い切り買ってみよう、時間をかけて買い物してみよう。と思ったのが運の尽きだったのかもしれません。知り合いにブティックを経営している人がいたものですから、店に行くと一度に10万円は使っていました。ブランド物ばかりと思われるかもしれませんが、今手元にある服は、ブランド物でもなく着心地のよい20着程度。これから更に売るために減らしますから、14,5着程度になるでしょう。

時計はカルティエエルメスティファニーももっていますが、いずれも主人に買ってもらったものです。2200万円の中には含まれません。ロレックスともう1つのカルティエの時計は自分で買いましたが売ってしまい手元にはありません。バッグもブランド物はグッチのバンブーが1つあるだけです。それも主人に買ってもらいました。

こうなると一体何に使ったのでしょう?ということになります。

 いい例が最近のことです。今年の初めに大正や昭和の古い帯留めに狂いました。ヤフオクで何個も落札しました。近くに古物商がないのでオークションしかありません。それも10万円越えの値段から平気でスタートする出品者から落札しました。その出品者のものが一番きれいですてきに見えたのです。また高値からスタートするので落札をめぐって何度も入札しなくてもよかったからです。これに比して現代物の帯留めは安価に感じました。古い帯留めを落札する一方で、現代作家ものの帯留めも何点か購入しました。好きな作家ですと、新作が出るや否やオンラインショップで購入するを繰り返しました。勢いで集めた所で、余り使い道がないことに気づきました。花や鳥の帯にあわせ帯留めとつけたりするという粋なことをしたかったのですが、古い帯留めを通すには一、二分の帯締めでなければならず、お太鼓を支えるには不安定(私の場合)。ならばと半幅帯によく付けていましたが、正式な場面ではお太鼓ですので、使う機会が限られました。がんばって劇名やお芝居にちなんだ帯留めをつけたりしていましたが、いずれも一人で観劇していたため、完全に自己満足の世界だということに気づきました。よってこの5月に何点かめぼしいものを売ることにしました。合計の購入金額は77万円。売値は5万円でした。72万円を溝に捨てたことになってしまいます。

なので2200万円の内、売りに出したお金も含まれていますが上記のような結果で、手元にある服飾類はわずかでお金だけ減ったという恐ろしいことになりました。

不思議というのは別のことで(長っ)。こんなに着物を買っても帯留めを買ってもあるいはミナペルホネンというブランドがありますがそのものを買っても、これ以上いいものをたくさん持っている方がいるということでした。

着物はそうかもしれません。嫁入り道具やらありますからね。比べるのも着物の先生だったり着物ブログの常連さんだったりしますから。

しかしミナペルホネンの予約会にいって何着も購入されている方や、さらっと10万円以上もするそのシーズンのコートを着ている方を見たり、オンラインショップで瞬く間に売れていくワンピース(7万円以上します)を見ると、一体みなさんどれだけお持ちなのかと思ってしまいます。もしかしたら好きすぎでお給料をかなり使っているのかもしれませんね。

あるいは、着物方面ミナペルホネン方面とあれこれ手を出したのでどこでも中途半端に使ってしまったのかもしれません。

不思議というのは、こんなに服飾費を使った私でも買えていないのに、あの高価なミナペルホネンを何着も買う方、それも毎シーズン。

 こんなにも服飾費を費やした私ですが、そのブログを読ませていただき、自分の地軸が散財から貯蓄に向きに変わりました。ゴロっと自分の地面が動く感じです。

 

 さてもう一つ自分の地軸をゴロっと変わらせてくれたブログの記事があります。

ミニマリストランキングで上位にいらっしゃる方です。最初のブログの方もそうですが、ブログのリンクを貼ってもよいのですが、コメント欄がなくお伝えもできませんので、勝手に貼らずにぼんやりと書かせていただいております。)

50才近くなると何を着てもあまり変わらない。服に頼るのはもう終わりというような記事です。私自身「50才からの目線」などという副題を付けているにも関わらず、そんなこと思いもしなかったのです。ゴロっと変わりました。そして腑に落ちました。

 買っても買っても服に満足せず、着物ならと着物熱に浮かされたのは、いつか私を最高にきれいにすてきに見せてくれる服が着物があるに違いないという思いでした。おそらく。服を買う前に頭の中に浮かぶイメージ。完璧、これならすてき。あるいは着物。劇は桜と狐なので、桜の着物に、帯留は劇にちなんだ狐ですよ。誰か気づいて。

あな、おそろしや。

しかし現実はちょっと太っちょの50過ぎのおばさんで、誰からも振り返られもしない。(着物のときは自分が気恥ずかしくて振り返ってほしくない)

 これでやっと、今年秋冬のミナペルホネンのスカートを思いとどまることができました。ルックでとてもかわいくモデルさんが来ていました。このスカートにおそろいの生地のカドルバッグを合わせよう。スカートとバッグを合わせているなんて何て素敵、だと思っていたんですがね、私が着るとゴテゴテにしか見えなかったでしょう。ふーっとわだかまりが抜けました。ありがとうございます。

 

して資産1億円に向かってひた走る気持ちになりながら、まだカドルバッグを諦めきれない私なんですが、資産1億円をめざす方のブログには、スーパーで見切り品を買うという節約が書かれていましたので、さっそく見切り品を買ってみました。キャベツが30円でした。今までこんな節約できていたら。

これからもう少し読み進み、資産1億円を目指していきたいと思います。