日々の切れはし

平穏で静かで小さな発見がある。一見何と言うことはないこんな日々を積み重ねると人生というタペストリーが織り上がる。小さな日々の切れはしを誠実に積み上げていくことこそが幸せ。そして幸せになるための工夫、幸せのための時間を確保するための効率化、努力を精一杯。

あやまらない人

 あやまらない人がキライである。

すみません。申し訳ない。

日本語では謝罪の言葉があるのに、断じて使わない人がキライである。

すみませんを連発するのが日本人かもしれない。英語でのsorryは、謝りではないと聞いたことがある(シンガポール在住のマレーシアの人はapologizeを使っていたapologizeはかなり申し訳ない意だが、相手が日本人なので合わせた感があった。)。

 口先だけで、心の中では申し訳ないと思っていないかもしれない、しかし、言葉以外で他に、謝罪の気持ちを伝える方法があるのだろうか?

 

 発端はまたも服飾業界とのやり取りである。小さなブランドだが、小さいゆえに、かなり贔屓にしていた。そのブランドの服は私に合わないが小物がかわいいし、プレゼントだと伝えるとセンスのよい包装もしてくれる。

今年一番にお世話になった着付けの先生に、年末の挨拶がてらこのブランドの物を贈ろうと考えた。着物はたくさんお持ちで詳しい。着物関連は外すとやはり洋物ブランドはぴったり。ハンカチとタイツにした。どちらも自分で使用して履き心地使い心地は申し分ない。

先生に送り先を聞いたまではよかったが、そのブランドのオンラインショップは工事中であった。11月から工事中で、12月も続いていた。送り先を聞いた後すぐ送りたかったが、12月初旬再開予定となっていたため、なんとかなるだろうと思っていた。やっとインスタグラムで、12月8日の18時以降オープンのお知らせが出た。18時以降で何時と明確に書いていない。「時間ははっきりとお伝えできないのですが」とある。ゆっくり待ってもいいが「ちょっと楽しい新アイテムも同時にお披露目」とある。小さなブランドなので、オンラインショップに載ると同時に売り切れてしまうこともある。仕方がないので、18時からオンラインショップを何度も見た。ずっと工事中のままが続き21時近くなってやっとインスタグラムで、オープンしましたのお知らせが出た。袋の写真があり「そして、そして。写真の包みはなんでしょう」と誘うような文句が。急いでホームページに行くと、新商品は、缶バッジ。よく似てると言われるミナペルホネンを思わせるようなバッジの詰め合わせであった。(偶然にもミナペルホネンもクリスマスにバッジを出す)。これが新アイテムだったとは。がっかりした。この宣伝がインスタに書かれていなければ、こんなに頻繁にホームページも検索することはなかった。時間未定のため、3時間近く時間を浪費した。思い余って、何度もホームページにアクセスした一連の動きを商品を注文がてら備考欄に書いた。いつもメッセージを送ると、注文確認とともに返信があるのに、今回はなかった。オンラインショップの会員になっていたが、リニューアルに伴い会員情報は消されて、一から入力しなければならなかった。なのに、自分たちの作品はしっかり継承されていた。

ほどなく商品発送メールが届いた。土日休みだが、オンラインショップが開通したのが金曜の夜なので、半分諦めていたがそれは大丈夫だった。

商品は期日通りに届いた。いつも手書きのメッセージが添えられている。今回は「ホームページリニューアルでご心配とご迷惑をおかけしました」とあり、謝罪の言葉はなかった。「すみません」や「申し訳ない」が常套句なら、「ご心配をおかけして」も常套句である。なんだか、謝罪の言葉を書きたくないだけの言葉選びに思えた (「ご心配」など全くしていない)。

以前当ブログで「ナチュラルブランドは好きだが、人は好きではない」と書いたが、今回もその通りになった。

 これから私はこのブランドの物を買うのだろうか?

  小さくてレアなブランドを知ってる自分を演出したかっただけなのかもしれない。

 奥さん1人がデザイナーで、ダンナはその会社の経営。スタッフはダンナの親族とそのブランドのモデル。

新しいホームページは、4人がほんわりと微笑んでいる。そんな姿もなんだかなと今回だけは思った。

 

「ひかりふる路」初日

 雪組新トップお披露目公演「ひかりふる路」の初日を観劇してきました。

 初日は初です。

 千秋楽に行くにつれ、初日は一体どういう風なんだろうか、と前評判が余りに高い(宝塚オンライチケットではB席に至るまで全日全席売り切れ)雪組公演を観劇することに。

 当然作曲者であるワイルドホーン氏は来られるでしょう、となると奥様の和央ようかさんも。までは想像がついたのですが。

第2部では観客参加型のオープニングと説明がありました。

で、使用するのはブルーのポンポン。朝美さんの説明する振り付けを見るにつれ、一緒にポンポンを振りたくなりました。初日公演は15時からなので、午前は少々のんびりしていましたが、ポンポンが売り切れてしまったらせっかく振りを練習したのに無駄になってしまう、と買い出しに出かけました。

 11時半ごろ劇場の売店に到着したのに、会計を待つ長蛇の列が外までできていました。初日恐るべし。ポンポンは会計で言うと買えるようなので、公演グッズを詮索してから、赤と黒と青に惹かれて今迄買ったことのない公演バッグをつかんで最後列に並びました。すっかり雪組使用となった売店を見るとフランス国旗のついたボールペンも欲しくなり会計を待つ列の途中で手を出しました。長い長い列の中でぼんやりと待っていると、5か所あるキャッシャーでの声が聞こえてきます。なんと、5か所すべてのお客さんが「プログラムとポンポン」と言って買っていくのです。初日更に恐るべし。ポンポンが本当になくなってしまうかと思いました。やっと私の番になったとき同じように「プログラムとポンポン」と言って購入できてほっとしました。

 

 そして迎えた開場時間。千秋楽と同様に長い長い列ができていました。千秋楽と違うのは何となく明るいこと、やはりスター退団公演よりお披露目の方が明るいです。

 開幕のアナウンスで「雪組の望海風斗です」と流れると、待っていたかのような拍手が。第2幕位まで全く望海さんが現れず、どうなの?と思っていたらせりあがる舞台から登場。制作発表のときの衣装で感動しました。

 劇はこれでもかというほど熱く全力を出している様子。初日ならではの意気込みが伝わってきます。娘役トップの希帆さんの声が意志のはっきりした声でいいなと思いました。

 休憩時間はお客さんの様子を見る小川理事長の姿も見え、初日の特別さを感じました。

第2部開幕前にワイルドホーンさんと和央さん登場。ひときわ大きいポンポンを和央さんはもっておられ、前から6番から7番目くらいの位置に座りました。さて私のポンポンを出してみたのですが、隣の隣の席の方は二人連れでポンポンを用意。私の右隣の方はポンポンなし。ポンポンを振るのに一声声かけしようと思っていたら左隣の方がまさにポンポンを買ったばかりの感じで席に戻ってこられたので「ポンポンまだありました?」と声を掛けると「はい、振り覚えました?」聞かれ「昨日練習して。。せっかく練習したので振ります」というと「そうですよね、今日だけは」と気持ちのよい返事が返ってきて二人でポンポンを握りしめました。

 オープニングから8分後の客席降りで振ると説明があったので8分後を今か今かと待つことにしました。結局ポンポンは早く出し過ぎて上手く振れなかったのですが、ご愛敬で。舞台演出は斬新で、ロケットここででる?だったり、初めてみた組み替えしてきた朝美さんのダンスの恰好よさに目が釘付けになりました。(月組は長らく鑑賞したことがなかった)

 大盛況のうちに第2部も終わり舞台挨拶。組長のそつのない挨拶のあと、望海さんの挨拶です。「放心状態です」といいながら会場を巻き込んでの笑いをとり機転の利く頭のよい人だなと感じさせました。客席から思わず「おめでとう~」と声かけがあり涙が出ました。満を持してのトップ就任であり、中央に立つ望海さんはとても感動して嬉しそうだったのでファンも大満足といった初日でした。

 

 

 

席の謎

 歌劇のチケットはなかなか取れない。

友の会も当たらないし、前売り発売日はオンラインサイトにつながらず、つながった時にはハイエナが食い荒らしたようにほぼ何もないか、おこぼれがほんの少しあるばかり。

前回ランチショーに行った際、お隣の人と「チケット取れないね」という話になった。

ゴールド会員限定の貸し切りなら取れる可能性ありとか。それを聞いてカード申し込みしてみたけれど、貸し切り公演は大体休日の15時から。できれば平日の午前中公演がいいのだけれど。あるいは初日や千秋楽のプレミアか。

 さて、先日普通の平日の午前開始公演に行った。いい席にしたいから仕方なしにオークションでまぁまぁの席を手に入れた。けれど割増料金はもちろんある。

退団もお披露目公演でもないし平日だから、比較的空いていた。満席ではなかったと思う。

開始5分前、大体の人が席に着いた頃、パチパチと拍手が鳴り、一目でヅカジェンヌとわかる一団が入ってきた。総勢10名程度。銘々の席についたが、いずれもSS席だった。センターブロック3列目。

比較的新人ぽい人はバラバラだったが、次期トップの人は中央に4人ばかり隣り合わせで座った。

公演も、違う組のスターも見れてファンとしては幸せなひと時だった。

さて、次の公演の初日のチケットを取ろうとして毎日苦戦しているが、結局友の会もオンライチケットでも手に入れることはできなくて、またオークションのお世話にならざる得なくなった。席数は限られているし、日にちと都合を合わせるとそこに手を染めざるを得ない人は多いと思う。

 ふと思いついて今迄座ることができた席をプロットした。

見事にSS席センターブロックはなかった。いい席と思っていた席もサイドブロックか、もっと端のS席の2列目以降。

すなわちセンターブロック3列目まででSS席というのは皆無だった。

「客席降り」というものがある。

公演の最中に客席の間の通路にスターがおりてきてハイタッチできるというものだ。

大体SS席センターブロックの通路側しか恩恵に預かれない。

友の会で唯一SS席が当たった時も、1列目だったがサイドブロックだった。

歌劇も会社の一部なので、もちろん優遇枠というものは設定しているだろう。

しかしSS席センターブロック3列目をジェンヌさんが座るということはそこに当たらなかったお客さんがいると思われる。

そんなことを思った1日だった。

 チケットが入手困難であればあるほど、歌劇の人気があり寿命が長くなるということなので、たやすく手に入らない方がいいのかもしれない。

 プレミア感のあるSS席センターブロック通路側。いつか通常料金で手にいれてハイタッチしよう。

強欲

 ファンというのものは、つくづく欲が深いと思う。

朝夏まなとさんの千秋楽に行けただけでもよかったのに。

千秋楽がよかった。良すぎた。

次の日も朝夏さん関連のニュースを検索し、見れなかった劇場外のパレードのインスタを見たり、朝夏ロスをひきづっておりました。

東京と大阪でディナーショーがあるのは知っていたけれど(千秋楽に寿組長が紹介した)。ディナーショー イコール ディナーの時間なので時間制限のある主婦は行けないと思っていた。

せめて東京千秋楽のライブビューイングでも見に行くとしても11月19日は日曜日、やはり主婦一人の行動はできません。(ウチの場合)。

インスタには東京のディナーショーに向かう人や内容を書いている人を指をくわえて読んでおりました。

昨日も検索を繰り返していると、曲の中に、「闇は広がる」with 桜木みなと。

えっ

2017年8月に書いたブログに

「朝夏さん「闇は広がる」歌ってくれないかな。お相手は桜木みなとくんで」と書きました。

更に検索すると、大阪でもランチショーがある。

ランチなら、行けるかもしれない。

その日は、新しい着物友達と白洲正子展を見る予定でした。もちろん着物で。

ディナーショーにおしゃれしていくお客さんのインスタを見ていましたが、

新阪急ホテルインターナショナルのショーなら、お着物ありなんじゃない?

白洲正子展の時間をずらしていただき(素直に理由を言って)、ランチショーのチケットをポチっとしました。

お値段は、千秋楽で落札した値段とほぼ同じ額。

千秋楽と比べてランチショーだったら、お食事がついている分お得かなと麻痺した感覚で思いました。

ファンとは全く強欲で、ラストという言葉に弱い。

しかし朝夏さんにこんなにも最後に心を鷲づかみされるとは思いませんでした。

2014年の100周年に、ちょうど仕事を辞めたこともあって歌劇場に本格的に足を踏み入れました。2015年の朝夏さんお披露目公演「王家に捧げる歌」では、ヅカファンなら1公演1度は足を運ぼうと半ば義務で行きました。ちょうど2回目はこちらに来ていた母と3回目はお誕生日祝いに後輩と。どれもS席すべて直前に普通に手に入れることができました。(それだけ空いてた?)。

そして3回観劇した3回とも、ハラハラするところがありました。ソロの踊りで衣装が足にひっかかったり、よろけたり、劇中いいよどみがあったり。

短期で退団してしまった前トップさんの後は大変なんだろうと思っていました。

2016年最初の公演シェークスピアは観劇せず(行っておけばよかった)、このまま宙組は見ないのかと思っていましたが、次の公演は「エリザベート」。2014年の花組エリザベートもそれはそれはよかったのですが、エリザと聞いたら観にいかない訳には。私の誕生日の公演にチケットを取りました。

そして合計4回も行くほどはまりました。その内1回は舞台装置不具合で、まさに「闇が広がる」を歌い終えたときに、黒子さんがルドルフとトートを引っ張っていったのがレアでした。でも10分ほどで復活。本当に劇場のスタッフってすごいと思います。

エリザを見たので満足と思っていたら、次の「王妃の館」は、ちょうど姪っ子が大学受験にこちらに来るのでそろって観劇することに。見ておいてよかったです。

そして退団公演。これは旅行会社の宣伝文句で退団を知りました。エリザよかったし見ておくか、と思って取ってから、上田久美子先生の作品にはまりにはまり5回観劇しました。クリスタルビジューも見れば見るほどよくて、今も音楽が頭の隅で鳴っています。

「王家」ではハラハラするところもあったけれど歌も演技も上手でした。

「エリザ」の時は完璧なトートだったし、「最後の最後まで進化し続けます」と言い切る朝夏さんの努力の賜物で、その努力の姿に惹かれるのだと思います。

手を抜けばすぐお客さんに伝わるだけに、進化する努力を惜しまない朝夏さん、本当に最後に観に行きます。

 

わたしの席の隣だった人

 だから、隣の席は星組トップスター紅ゆずるさんだったかも、と妄想するのはおやめなさい。と思うのですが、今日は(自分的に)「歌劇DAY」なので妄想にお付き合いください。(だれもつきあわないか。。。)

当日、トップスター退団の千秋楽は初めてだったので、珍しくてあちこち見る内に席に到着するのが遅くなりました。それにS席とはいえ、端っこゾーンの真ん中あたりなので一旦座ったらお手洗いに出られない、と開始ぎりぎりまで席につかずうろうろすることに。とはいえ、12時30分開場と同時に席のチェックと席に張り付けられたペンライトはバッグに入れておきました。

そのままスパークリングワインを飲み、ラウンジへ。お気に入りのから揚げをいただくことに。から揚げは最後の1パックだったらしく、私の注文と同時に「売り切れ、次回は幕間いになります」(うろ覚え)といった札がはられました。隣のおじさんが残念そうに「売り切れ?」と言っておりました。最後の1個をゲットしたことで私の運は向いてきたのでしょうか、席につこうとすると、どうみても私の隣はヅカの方。

さっと足を引っ込めていただくだけでスムーズに席までつくことができました。

それにあんまりじろじろ見るのもなんだし、と普通にしていました。

劇中はまぁさまの世界にいたので隣は全く気にならず(というよりもう一方の隣の席の方が相当のファンのようで手拍子完璧、でそのタイミングについていくのに精一杯だった)。

妄想紅さんは、双眼鏡で劇をよく見ておりました。

わたしはパッと見で、ヅカの生徒さん(その位若く見えた)と思っていたので、ふむふむ先輩の演技を勉強しているのだなと思っておりました(オイオイ)。双眼鏡を出す場面はまぁさまのみならずマリア皇太后、オリガなど銀橋にくる演技のとき見ていた感じです。

「神々」は5回目なので、どの場面でまぁさまが現れるか、どこからうららさんとかぶるのか知り尽くしていますので自然と目が動くのですが、紅さん(すでに妄想でなくなっている)ははじめてのようで、視線が違っていました。

「神々」は涙の内におわり、右隣の方はほぼ号泣。私もハンカチを出して涙をぬぐいました。生徒さん(この時はこう思っていた)は静かにしていました。

休憩中も、いつもは10分ほどで終わるトイレが大人数ですごく時間がかかり、私はパレード準備の劇場外も見学したくて、劇場を出ました。(いつもの公演と違い黄色の再入場券をもらいました。人数が多すぎて、チェックできないから?)。さよならショーを含めると第2幕以降2時間くらいかかるので、またトイレに並び、とうとう開始5分前のすみれの花が鳴ってしまい、でもトイレの中に。2分前位にやっと席にもどりました。

そのとき、紅さんは文庫本を読んでいました。

ヅカの人って教養あるなぁと思った一コマです。

第2幕の手拍子も私と右隣の人は完璧だし、音がよく聞こえるように大きく拍手していましたが、紅さん(どっちなんだ)は小さく小さく手拍子をしていました。ヅカの人はこんな風に手拍子するんだなと思っていました。

そこまでは生徒説のまま私の中で固まっていたのですが、前のブログに書いた通り、

シェークスピアのWill in the worldの前奏のときにペンライトを手にし、周りはどうして準備していないのだろうとちょっと見渡してカチッと正確にペンライトをつけました。それをみて慌てて私もカチカチとライトをつけ音楽に合わせようとしたけれど、結局隣の紅さんに振りを合わせることにしました。その時私は紫で紅さんが白色のペンライトだと気付いたのです。ペンライトは歌が終わった後さっとバッグにしまわれ、何だか席を立ち去る準備をしているようでした。ここで帰らないだろう?と思ったのですが、さよならショーが終わり舞台が真っ暗になって寿組長が表れたちょっとした間にパパっと立ち上がり出て行ってしまいました。

そしてまぁさまへの花束贈呈となるのですが、寿組長が「同期からは星組トップスターの紅ゆずるが駆けつけてくれました」とした瞬間。あれ?と思ったのです。

もちろん服はキラキラしたジャケットだったし、席に座っていた時とあきらかに違うのですが、あのタイミングで席を立ち、メイクと衣装に着替えたら丁度間に合う。

更に今日紅さんのなるべく素顔に近い画像検索している内にもしかしたら、と思ったのでした。そうだったかもしれないけれど全然わからなかったと子供にいうと「オーラ消してたんじゃない?」と言われ、やっぱりオーラってつけたり消したりできるのかしら。靴はちらっとみたけどローファーで茶と紺みたいなのだったし、服は忘れてしまったけれど、バッグはどうみてもそんなにいいものじゃなかったような。ブランド品を身に着けている(特にバッグ)ヅカジェンヌを見慣れているために、逆に生徒さんだと思ってしまったりして。

もしそうなら、すごく華奢で繊細で賢そうというイメージで、やっぱりファンになってしまいそう(そこ?)

けれど本当によかったのは、「生徒さんですか?」と話しかけなかったことです。

紅さんだったとしたら余りに失礼。でもね、話かけられないような透明なバリアがある感じでした。それもスター?

10月は「ベルリン、わが愛」をもちろん観に行きますが、紅さんだったかどうかなんてわからないだろうな、そう思っていた方が楽しいけれど。

 

まぁさまロス

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今日だけは、まぁさまと呼ぶことを許していただこう。

 宝塚歌劇創立100周年からのにわか歌劇ファンだけど、ファンクラブにも入っていないけれど。単語も真性のファンの方からみたら間違いがあるかもしれないけれど。(スミマセン)

昨日は宙組の千秋楽でした。イコール朝夏まなとさんの退団公演、大劇場最後の日です。

トップさんの退団公演に足を運んだことはありますが千秋楽ははじめて。

娘役さんのさよならショーは行ったことがあるけれど、トップさんのさよならショーははじめて。

13時開演なので、12時過ぎには到着。ブルーシートやパレードのためのテープが劇場すぐ外に貼られて尋常でない雰囲気。

すでにテープの前には人が並び(閉演までまだ5時間以上あるというのに)、大劇場入り口まで人が多すぎてたどりつくのが困難なくらい。

いざ足を踏み入れると、白白白の嵐。

一応私も舞台から見える部分の上半分は白のワンピースにしたけれど(全身白の勇気はなかった)、迷った紺のワンピ(イレーネの従軍看護婦衣装に形が似ている)はやめておいてよかった。

 9月25日は、まぁさまの日ごろの行いが良すぎるからと思うほどの快晴。半袖のワンピースで丁度でした。「神々の土地」は5回目の観劇だけれど、(あのロシアのコートの衣装に合わせているのか)クーラーが効きすぎるくらいだったのでストールも用意したけれど、結局会場の熱気で一度も取り出すことがなかった。

4回目の観劇の時はお隣のかわいい女の子がまぁさまが出るたびに泣いていたけれど、この千秋楽、まぁさまのアナウンスから拍手拍手、涙なみだ。

「神々の土地」は泣き所が多くて、退団公演でなくても涙がこらえられなくなるだろうに、上田久美子先生、酷すぎる才能です。

「クリスタルビジュー」、一番感動したのは、最後の黒燕尾の群舞のキメのところがいつもより長く長く続いたこと。まぁさまにスポットライトが当たったまま大きな拍手がなりやまず、オーケストラさん待っていてくれたんだと思う。

さよならショーの前の寿組長のまぁさま紹介で、スクリーン一杯に今迄の功績というか映像が流れた(ラインダンス時代からです)、2014年からしか知らないのでスカーレットやドラキュラが見られてよかった。

さよならショーは笑いがありすぎてまぁまかコンビが最高でした。ソーラン節、かなり後ろの席までまぁさまの客席降りがあって、今まで前の席が取れても、どういう訳がいつも客席降りの反対側に座ってしまう私なので、もちろん、握手もタッチもできなかったけれど、立ち見のお客さんまでライトがあたるくらい降りてきたのは、本当にお客さん思いだなと思いました。

北白川先生もトートも大好きで「最後のダンス」の前奏が流れたら総毛立ちました。

シェークスピアの「Will in the world」の時には、用意されていたペンライトをお客さんが扱いなれないまま何とか点灯して曲に合わせて振り、気づくと私は紫お隣は白で、紫白紫白と1個置きにライトの色が違うという芸コマ、用意したファンの人たちはすごい努力だったと思います。あの客席からの光はまぁさまにどう見えたのだろう、いつまでも目に残るといいなぁ。

私の左隣の席にはどうみてもヅカの人が座っていて、とってもお行儀がよくて、休憩時間には文庫本を静かに読んだりなんかして、もちろん無粋に話かけたりはしなかったんだけど、Will in the world の前奏でペンライトをいち早く点灯していたから、「やっぱりできる」と思っていました、ら、卒団式(正式名称わからず)の前に退席。

おけいこがあるのかしら、と思っていたら、最後のまぁさまへの花束贈呈で星組の紅ゆずるさん舞台に登場。さきほどのヅカの人が退席したタイミングとばっちり合いすぎてまさかと思ったけれど、さすがに客席にいたらわかる筈なので、気のせいと思っています。(でも考えるとそうかもと思う気持ちもあったり、もしそうならあんなに密かで賢そうで静かな人なのかな、静かに泣いていましたよ、拍手も静かでした。ペンライトを暗闇で正確にパチッとつけてましたから、賢さが伝わりました。違ったとしてもすてきなヅカの人でした。)

 卒業の緑袴4人の娘役が続いた後、ビジュアル的にも絶対燕尾だと思っていたら、黒の燕尾で登場、舞台の上では最後の最後までお客さん思いのまぁさまでした。(後で緑袴姿の写真を見たけれどその笑顔もすごくよかった。)

カーテンコールを何度もしてくれて、それもエリザベートの千秋楽のときからわかっていたけれど(退団者1名にまぁさまが寄り添ってのカーテンコールだった)。さすがに6回とは(時間的に無理で5回目で出た、歓声があがっていたからまた投げキッスしてたのかなぁ)

そんなこんなでドキドキで涙涙の退団公演は終わってしまい、まぁさまロスに悩まされております。

 (写真:5回の観劇記念のワインとカクテルのグラス、と千秋楽のペンライト

公演にちなんだカクテルはいいお商売だと思います。もっと売り上げて歌劇に発展あれ)