日々の切れはし

平穏で静かで小さな発見がある。一見何と言うことはないこんな日々を積み重ねると人生というタペストリーが織り上がる。小さな日々の切れはしを誠実に積み上げていくことこそが幸せ。そして幸せになるための工夫、幸せのための時間を確保するための効率化、努力を精一杯。

それでのベルばら

 やーーっと観劇できたベルばら。

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今迄散々宝塚ブログを読んでいたので、これはこんな場面、とかほぼわかってる。

わかっているけど、みなさん個人的感想と見解で書いているから、

心で「その見解ちゃうやん」と思って、やっぱ純粋に楽しめなかったーーーー。

やっぱ、予備情報なしに見る方が私にとってはよい、ということです。

 

まず、最初の音色ちゃんの髪飾り、

これ、ある方は

雪組なのにでっかい月の髪飾りをつけてた」

と組にこだわる見解を書いていたけど、

これ、仮面舞踏会での「ベネチア風」をイメージしたものじゃない?

衣装にすんなり馴染んで、全く違和感なかったし、そもそもその髪飾りに注目はしなかったな。

 

それからまた同じ人の見解

「衣装は豪華だったけど、セットはしょぼかった、予算足りないんちゃう」

なんて書いていたけど、これも初期のころからのベルばらセットを路しゅうしているだけであって、ケチってなかったと思う。むしろ昭和臭さが残っていてよかったのに、

本当に本気で予算の話を考えたのかな?個人感想は勿論自由だけど、それに呼応した読者が「セットはしょぼかったです」とすっかり洗脳されていて何だかがっかりした。

バラが開いてさきあやが出てくるバラのセットは見事だったし、これは昭和ベルばらにはないセットだからちゃんとしてたし、全体にケチってなかったと思うよ。

 

それから、場面ごとの説明だけど、

仮面舞踏会でフェルゼンがアントワネットの手を取ろうとしただけなのに、オスカルに「無礼者」呼ばわりされる説明、うん、その通りと思って面白かった、素直に謝るフェルゼンに惚れてしまう辺りも、デイトレ男さんの場面説明はばっちりでした。

こうやってブロガーでもまともに説明してくれる人もいるんですが。

 

あと、客席降りは1階だけで、2階席は置いてけぼり感想も多かったんだけど、そんな感じじゃなかった。

そもそも2階席でも十分楽しめたし、1幕の咲ちゃん退出シーンだけは最後までは見れなかったけれど、フィナーレのパレードで階段に咲ちゃんだけが歌ってからの、客席から登場は、ドレスの人はどうするんだろう、衣装が引っ掛かりそうで大変だな、と思っていたら、何のことはなく、ドレスの人はアントワネットを筆頭に客席から再登場するのではなく、舞台に再登場したので、何なら舞台上も華やかでしたよ。

誰ですか2階席はおいてけぼりと書いたのは。

ご一緒した人は客席降り演出を知らなかったけど、十分楽しまれてましたよ。

 

それから、アントワネットの演技も評価高いんだけど、いや私自身もよかったとは思うんだけど、もしベルばらを何の知識もなく見たら、随分と変な節回しのセリフ言いだなと思ったと思う、私は夢白ちゃんの現代的な演技を知っているから、べるばら仕様とは思ったけれど、正直変だなと思った。

 

翻って、あーさオスカルは自然で、女らしいオスカルでした。何ならあーさは男らしいオスカルもできるんだろうけど、敢えてのこういったオスカルだったと思う。

ベルばら歌舞伎らしさもちゃんと自分のものにしていて、上手で華やかなオスカルでした。

 

あがちんアンドレの銃で撃たれるシーンが上手と書かれていたブログがあったけど、本当に上手、アンドレが撃たれながら何度も立ち上がり唄なんかも歌っちゃったりするベルばらはどうなのか、と思っていたけれど、あがちんは自然な感じに仕上がっていて、撃たれ方が一番うまいアンドレでした。

ビジュアルも割と甘めなあがちんがちゃんとアンドレっぽく、オスカルの下にいる感じが実学年とあっていてよかったです。

 

フィナーレは思ったより、長かった。

咲ちゃんは30分踊り続けは本当でした。

咲ちゃんも見たいんだけど、2階席の遠目からみるとあがちんが目立ってたし目が行きました。さすがいい踊り方しててる。

 

咲ちゃんとあーさと夢白ちゃんと3人で踊るところ、あーさがいつもの短髪オールバックに戻って、オスカルからの変身がすっごくときめいた。

 

しかし、咲ちゃんが最後一人で踊っている間に、アントワネットをはじめ、みんな早着替えで元の衣装に戻るのはとっても大変だと思う。

 

それを何ということなくやりきるタカラジェンヌのすごさよ。